海外在住幼児の日本一時帰国・公立幼稚園の体験入学記!1ヶ月の滞在期間だけ通わせてみました!

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目次

アメリカ在住の子供でも日本に一時帰国した際には日本の幼稚園に短期入園ができる

海外在住でお子さんをお持ちの方は、日本に一時帰国をする時には

日本の学校に通わせてみたい」

と思う方も多いかと思います。


子供の成長はあっという間、日本の学校の勉強内容について行くのは学年が上がるにつれ難しくなるし、子供も自我が出てくるので他のお友達に馴染めなくて嫌がるかもしれません。


できれば、小さいうちに今しかできない貴重な体験をさせてあげたいと思いますよね。

今回の記事では、我が家の子供が日本の公立幼稚園に体験入学した時のことをご紹介してみようと思います。

日本の学校に体験入学することで、
日本語学習だけでなく、自分のアイデンティティを認識したり、違う文化を学ぶことにも繋がります。

この記事で紹介する内容は下記の通りです。

  • 海外在住幼児の短期入園手続きの手順
  • 海外に戻るときの退園手続き
  • 実際に5歳の息子(年長)を日本の公立幼稚園に1ヶ月間入園させてみました

海外在住幼児の短期入園手続きの手順

国として海外から一時帰国中の通学に関する決まりはないので、対応は自治体によってそれぞれ異なります。


全体の流れのイメージとしては下記のようになるかと思います。

日本の学校に体験入学・編入学する流れのイメージ画像
日本の学校に体験入学・編入学する流れ

うちの子が体験入学をした幼稚園は、公立の幼稚園です。


私の場合は、最初に市の教育課に問い合わせをしました。


そこで得られた回答は、下記の通りでした。


「義務教育(小中学校)であれば教育委員会に連絡ですが、幼稚園の場合は希望する園に直接聞いてみて下さい。」


やはり義務教育ではないので、通園を希望する園に直接お願いすることになりました。

手順①入園希望の1~2か月前に通わせたい幼稚園に直接連絡して受け入れの可否確認をする

日本に一時帰国する前に事前の準備が必要となります。

一般的には入学希望の1〜2ヶ月前に連絡をするようですが、私は初めてのことで

「本当に通わせてもらえるのか?

心配だったので3ヶ月ほど前には幼稚園に電話連絡をしました。

事情を話すと快く受け入れていただけるとのことで、準備するものや園のスケジュールについて教えていただくことができました。

手順②帰国後に住民登録をして住民票をもらう

日本に無事到着したら、翌日の朝一番に市役所に住民票を出しに行きました。

住民票を出すか出さないかは自治体によって異なるので、必ず相談してからにしましょう。

自治体のホームページで転入届をダウンロードし、予め記入してから市役所に行ったのもあり、

手続きはとてもスムーズに進み役所に入ってから出るまで40分程度で済みました。

手順③入園届けをもらう

我が家の場合は私が帰国する前に、母に協力してもらい入園届を取りに行ってもらっていました。

入園届の書類は4枚程あり、記入するのに結構時間がかかったので、事前に母に取りに行ってもらえたのはありがたかったです。

入園届に記入したのは、下記のような内容です。

  • 名前や住所、親の勤務先などの基本情報
  • 子供の性格
  • トイレの状況
  • 食べ物の好き嫌い
  • 子供にどんな子に育ってほしいか
  • 園に期待することは何か
  • これまで受けた予防接種
  • 給食かお弁当どちらがいいか
  • 園から自宅までの道順

入園届けで一番手こずったのは「園から自宅までの道順」を手書きの地図で書くことですね。

「え、グーグルマップで調べたらいいのになんで令和の時代に手書き?」

と思いました。

恐らく私が子供の頃から入園届の内容が更新されていないと思います。笑

手順④面接を受ける

帰国後の翌日には園に電話し、無事に帰国した旨を連絡しました。

「それでは一度面接にお越しください。」

と言われたので、その2日後に入園届を持参して、子供と幼稚園に面接に行きました。

面接では特に難しい質問をされる事はなく、園での生活について教えて頂き、子供がどんな性格かや、トイレは大丈夫そうかについてなどお話ししました。

先生は、以前にも一時帰国の幼児を受け入れたことがあったようで、その時のお話をしてくれました。

その話を聞いて「他にも同じ状況の人がいるんだな。」と思いとても安心しました。

海外に戻るときの退園手続き

退園手続きは入園手続きと比べるととても簡単でした。

先生に「書類の記入などは必要ですか?」とお伺いしたのですが、「退園手続きはこちらで進めておくので、大丈夫ですよ。」とのことでした。

手順 必要な費用を実費で支払う

給食費を食べた日数分と絵本1冊の代金、あとは画用紙などのクラフト費用をまとめた請求書を退園数日前にいただきました。

合計5,800円程度で、現金でお釣りがないように封筒に入れてお支払いしました。

実際に5歳の息子(年長)を日本の公立幼稚園に1ヶ月間入園させてみました

うちの子は日本の学校に行くのをもともと楽しみにしていて、初日もすんなり教室に入っていきました。


他のお友達は、アメリカから新しいお友達が来るのを先生から聞いて知っていたようでした。

「新しいお友達が来たよ〜」

「〇〇くん、こっちにカバンを置くんだよ」

と身の回りのことを教えてくれて、すぐ仲良くしてくれたようです。

「他のお友達になじめるかな?」

と私も心配だったのですが、まだ幼稚園で小さいからか、本当に素直でいい子たちばかりでとてもありがたかったです。

幼稚園では園長先生や担任の先生も気にかけてくれ、毎日の様子を教えて下さいました。

子供も毎日楽しそうに、今日はどんなことをしたか、給食は何が出たか、先生とどんな歌を歌ったかなど嬉しそうに話してくれました。

うちはアメリカに住んでいますが、英語より日本語の方が優勢だったため、日本語のお友達が沢山できたのがかなり楽しかったようです。

特定のお友達ととても仲良くなった、というわけでもないのですが、クラスの友達みんなと仲良くしてもらえることが楽しい様子でした。

入園のために準備したものとかかった費用

うちの場合は公立幼稚園に体験入学をしたので、保育料は無料でした。

指定の制服と運動着、鞄がありましたが、先生に

「私服と手持ちのバッグで大丈夫ですよ。」

と言っていただいたので、アメリカのプリスクールで使用していたバックパックをそのまま使いました。

他の子がみんな制服なのにうちの子だけ私服で目立つので少し心配しましたが、まだ幼稚園だったからか他のお友達も気にしていないようで全く問題ありませんでした。

「制服を着たくない!」と泣く子もいるようで、特に年少の子たちは私服で着てるお子さんも何人かいました。

子供が他の子と違うから嫌がると言うこともなかったのでラッキーだったのかもしれません。

面白いことにうちの母だけが

「うちの子だけ違う服を着てて大丈夫なのかしら、、、」

と何度も言っていました。

意外と気にしているのは子供より大人なのですね。笑

1ヶ月間の体験入学で、準備したものは下記の通りです。

  • 白い上履き
  • ランチョンマット・水筒を首からかけられる紐・手提げバッグ
  • どろんこ遊び用の汚れてもいい服・ビーチサンダル

上履きは日本の靴屋さんで購入、他のものは実家にあったものを使ったり、西松屋やダイソーで購入しました。

安く買えるものばかりで揃えるのは楽なのですが、

「名前を書いた布(10cmx5cm)を縫い付ける」

みたいな日本でよくある内職が必要なのが少し手間がかかりました。

日本の幼稚園ならではの活動や行事

日本の幼稚園では、園庭の草引きを園児みんなでやったり、お花の水やり、泥んこ遊びなど

アメリカのプリスクールにはないルーティーンや行事がありました。

毎朝音楽を聞きながら運動やダンスをするのもすごく楽しそうでした。

特別な日には警察署からパトカーが来てくれたり、交通安全教室があったりと、

たった1ヶ月間だとは思えないほど楽しい思い出が沢山できたようです。

PTA活動

初日の日にPTA会長の方が声をかけてくださり、メーリングリストに登録、業務連絡が届くようにして下さいました。

体験入学の間に保護者活動として、園庭の草引きがあったので、私も参加して他の保護者の方とお話をしたりすることができました。

子供の体験入学とはいえ、親の私も

「他の保護者の方に受け入れてもらえるかな」

と不安ではあったので、活動に参加させて頂きとても有意義な経験となりました。

日本の給食

うちの幼稚園では給食かお弁当か、好きな方を選択できるとのことでした。

給食は実費で1日250円程度、パンの曜日とご飯の曜日がありました。

他の子はお弁当を持ってくる子が多いようで、うちもお弁当にしようかと悩みましたが、

日本式のお弁当を作るのに私が慣れていないし、実家にお世話になっているので、朝の忙しい時にキッチンが混むのも母に悪いかな

うちの子は食べるのが好きなので給食も喜ぶだろうなあと思い、給食をお願いすることにしました。

結果として、給食にして大正解

一時帰国中で普段と違う環境なので、私も余計なストレスを感じずにすみましたし、子供も給食でいろんなメニューを食べることができて大喜びでした。

先生によると、うちの子はいつも一番に食べ終わって、おかわりまでしっかり頂いていたようです。笑

日本の幼稚園のスゴイところ

日本の給食で「これは素晴らしい!」と思った点があります。

シチューやカレーの日には園児が自宅から空のお弁当箱を持参して、そこに食事を入れてもらってランチ、自宅にお弁当箱を持ち帰って洗うことになっていました。

アメリカの学校のカフェテリアでは、お皿やカトラリーも使い捨てのものを一度使ってどんどん捨てるのが環境に悪いといつも思ってしまうので、日本のシステムをぜひアメリカや世界に広めてほしい!と思いました。

最後に

お別れ会で担任の先生から頂いたアルバム
お別れ会で担任の先生から頂いたアルバム

「本当に通わせてもらえるのかな?」

と心配だった日本の公立幼稚園への体験入学。

たった1ヶ月間でしたが子供も私も今までにないほど充実した時間を過ごせすことが出来ました。

うちの息子は今でも

「日本の幼稚園すっごく楽しかった!」

「また行きたい!」

と言っているほどです。

この時年長だったので、もう卒園になってしまい、また通わせてあげれなくてとても残念です。

コロナがなければ年少や年中から通わせてあげたかったな、と思います。

同じ幼稚園にはもう通うことはできませんが、出来れば毎年日本の学校に通わせたいなあと思っており、今年の夏は小学校に通う予定にて只今準備を進めているところです。

小学校の体験入学についても今後書いていきたいと思います。

もしこれを読んでいる方で

「日本の学校に通わせたいけど、受け入れてもらえるか心配だし、どうしようかな。」

と思っている方がいたら、ぜひ自治体や学校にまずは聞くだけでもしてみるのをおすすめします。

子供にとってはずっと思い出に残る、貴重な体験になること間違いなしです。

この体験談が少しでも参考になったら幸いです♡

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